お留守番中の犬の気持ち
「眠い」「退屈だなあ」「おやつが食べたい」など、ワンちゃんは留守番中にいろいろなことを考えています。
外から物音がして、「飼い主さん、早く帰ってきて」と思っているときもあるかもしれません。
犬は本来群れで暮らす習性があることから単独で過ごすことが得意ではなく、飼い主と一緒にいることで安心し幸せに感じるといわれています。そのため、飼い主が家を空けると不安な思いからストレスになってしまうことも。
犬は基本的に10〜12時間程度であればお留守番可能と言われています。
お留守番させる時は、いきなり長時間のお留守番だとストレスがかかってしまうので、短時間から始め、徐々に慣らしてあげましょう。
今回は愛犬をお留守番させる時の注意事項をご紹介します♪
愛犬をお留守番させる際の注意点
愛犬に留守番させるときのコツや注意点を知っておくと、留守番中のストレスをかなり減らすことができます。
お留守番前後は触れ合わない
お出かけ前後は淡々と振る舞います。そしてさりげなく家を出ましょう。
お出かけ前と帰宅後の過度な触れ合いは、犬の感情を大きく変化させるため分離不安につながります。「ごめんね!待っててね!」となだめるように声をかけるのは負担になりかねません。
また、帰宅直後も同様で、「待ってた?いい子だね」とすぐになでたり抱っこしたりしないようにします。愛犬が騒ぐのをやめて落ち着いてから、声をかけるようにしましょう。
留守番中の事故に注意
飼い主さんの目が行き届かない留守番中は、事故対策が大切です。
誤飲
まず、誤飲につながるものを片づけることから始めます。小さなおもちゃ、人間の食べ物、かじると危険な電気コードなどは特に注意してください。
留守中は出来るだけモノを置かずフリーにするか落ち着けるサークルなどでお留守番させましょう。
室温
夏や冬など気温の厳しい季節は、室温調整にも気を配るようにしましょう。
犬にとっての適温は25℃前後で、人と犬の体感温度は違いますので寒すぎず、暖かすぎない空調で保ようにします。
食事
水とフードは忘れずに用意しましょう。水やフードはひっくり返したりこぼしたりしにくいような、安定性の高い器に入れてください。壁際や部屋の隅などに置くと安心です。また、自動給餌器を使うことでご飯をあげる時間を調節できるので、心配な飼い主さんは利用するのもいいですね。
トイレを習慣づける
留守番をさせる場合は、室内でも自分でトイレをするように習慣づけてください。
普段、外でしかトイレをしない犬の場合、長時間の留守番になるとトイレをすることができずに膀胱炎になる恐れがあります。
おもちゃ
おもちゃを用意してあげることで暇になった時のストレス発散になります。用途が違うおもちゃをいくつか用意してあげるといいでしょう。
ただ、事故の危険性があるおもちゃは避けておきましょう。
分離不安症
留守番の時間が短時間でも下記の症状が見られる場合は、犬が分離不安症になっている恐れがあります。
※分離不安症とは、飼い主と少しでも離れると不安やストレスを感じ、健康トラブル・問題行動を起こしてしまう状態のことです。
・過剰に吠える、吠え続ける
・部屋の中でイタズラをする
・下痢、嘔吐をする
・食欲、元気がなくなる
他にも愛犬の性格上、気になることがあればしっかり準備しましょう。
例えば、雷を怖がる子であれば、雨戸やカーテンを閉めて、テレビやラジオ、音楽などをかけておくといいでしょう。
また、ワンちゃんのお家での様子が気になる飼い主さんはペットカメラなどを使って様子を確認してみるといいでしょう。
犬の性格や、飼い主さんとの日頃の関係によって分離不安になると、飼い主さんと離れられなくなり、留守番がとても苦痛になります。
留守番中に吠える・家具を壊す・粗相するなどさまざまな行動が見られますので、そういった場合は専門医やトレーナーに相談しましょう。
しっかり対策して安全・安心なお留守番にしましょう。