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Pet column ペットコラム

冬場の乾燥について

冬の寒い時期になると、私たち人も乾燥がきになると思いますが、実は犬・猫も今の寒い時期乾燥してしまいます。

特に乾燥しやすい場所といえば、皮膚や肉球になります。

その皮膚や肉球の役割や乾燥の原因、お手入れの仕方をご紹介します。

肉球の役割について

体温調節

人間は汗をかくことで体温調節をしていますが、犬はパンティングと呼ばれる、舌を出してハァハァと呼吸をすることで熱を外へと排出させます。

パンティングだけで体温調節できない場合は、肉球から汗を出し体温調節をします。犬の汗腺は、鼻の頭と肉球にしか存在しないようです。

 

クッション機能

肉球は、全体重がかかる足先を保護し、人間で例えると靴の役割を果たしています。また、肉球の中でも真ん中の大きな掌球と4つの指球は衝撃を吸収しています。

犬が飛び跳ねたりして足の関節や骨などに衝撃がかかると、肉球が緩衝材の役目をして衝撃を和らげます。

 

地面からの冷たさや熱から身体を守る

犬には、角質層が厚い肉球があるため、地面からの熱を感じにくいようです。そのおかげで多少温度が高い場所を歩いても火傷をしないようになっています。

また、寒い場所でも元気に走る事ができるのは、肉球の裏の静脈が冷えても、すぐ近くを通る動脈が血液を温め直すためです。

 

原因

空気が乾燥している冬場は人間の肌も乾燥ぎみになりますが、それと同様に犬の肉球も乾燥しやすくなります。また、暖房器具から離れないような場合も、肉球がカサカサになることがあるので注意が必要です。

他にも長時間のアスファルトの上での散歩は地面の熱などにより肉球の水分が奪われたり、散歩後の足の拭きすぎや洗いすぎも乾燥の原因となります。

また老犬になると徐々に代謝機能が低下していきます。その影響で肉球の水分量が減るため、肉球が乾燥しやすくなります。
加齢による影響は避けられないので、老犬期を迎えたらこまめに肉球の状態を確認してあげることが大切です。

 

肉球マッサージ

清潔にした肉球に肉球クリームをつけます。肉球がかたくなっている部分には特に念入りにつけるといいでしょう。

一回の使用量は指先に少量程度。大量につけるとベタつきの原因になりますので注意してください。

肉球クリームをつけたら、肉球クリームを優しく揉み込むようにマッサージしましょう。マッサージによって血流がよくなり、新陳代謝もアップします。

マッサージ後、あまったクリームはティッシュなどでふき取りましょう。
愛犬の肉球を触り、マッサージすることで、愛犬の小さな変化に気付けることも。体調管理のためにも、マッサージはプラスに働きます。

ただし、肉球は犬の急所の一つでもあります。肉球を触られることを嫌がる子もいますので、そのような場合、いきなりマッサージするのではなく、肉球に軽く触れることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

皮膚

人より体温の高い犬にとって、快適な冬の気温は23℃~26℃前後、湿度50%が過ごしやすいとされています。加湿器をつけて湿度調節をしてあげたりこまめな換気をしてあげましょう。

高齢犬は身体が冷えやすい為、家の中でも洋服を着せてあげたり腹巻きをしてあげても良いでしょう。摩擦が多い素材の服は、肌などにダメージがあるので、綿100%などの天然素材やアトピーに対応した服、締めつけが少ない服を選びましょう。

皮ふがカサカサしたり、寒い時期になるとフケが出てしまうという子は、これも乾燥が原因だったりします。
フケは角質細胞がはがれたものになります。その表面が薄くなりすぎると少しの刺激にも弱くなり、痒み・痛み・掻く・噛む・舐めるといった原因になり皮膚を傷つけて悪化させてしまいます。

こうならないためにも、適度なシャンプーと飼い主さんもお家で手軽にできるブラッシングが必要になります。シャンプーによって垢・汚れを除去してあげることは、新陳代謝を促します。

ブラッシングは、季節問わずすることが大事になります。被毛の中に空気の層ができこれが保湿効果をもたらします。散歩後など決まった時間帯にするといいでしょう。

 

毛がからみやすい犬・猫種

【ポメラニアン・ゴールデンレトリーバー・柴など】

ダブルコートのわんちゃんは下毛も多く、毛が密なので毛玉になりやすいです。これがひどくなると、皮膚病・炎症を起こす原因になります。

 

【ラグドール・ペルシャ・ノルウェージャン・アメリカンカールなど】

長毛種のねこちゃんも自分でグルーミングをしますが、ロングヘアーでなかなか上手にできないものです。長毛種は、放っておくと毛が絡まり、毛玉ができやすいです。くしで優しくほぐし、ブラッシングしてあげましょう。

長毛猫はたくさん毛を飲み込んでしまい、毛球症にかかりやすいです。飲み込む毛の量を減らすためにも、こまめなブラッシングが必要です。特に毛の生え変わる「換毛期」は大量に毛が抜けるので、頻繁に行いましょう。

また、ブラッシングを怠ると、毛玉ができて細菌が繁殖してしまい、皮膚炎を起こすこともあります。皮膚の健康のためにもブラッシングは欠かせません。
ブラッシングをする際、空気の乾燥で被毛など静電気がおこりやすいのでブラッシング前にブラッシングスプレーを使用することでブラシの引っかかりが少なくなり、毛玉や毛のもつれ予防になります。保湿効果のあるスプレーを使うとうるおいを保てて効果的です。

 

ブラッシングをすることで、皮膚が健康になるのと見た目がきれいになり血行がよくなります。それに加え、ペットとのスキンシップにも繋がってきますので、是非されてみてください★

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