犬と猫のルーツとは??
犬と猫の祖先ってご存知ですか??
オオカミが犬の祖先であることはとても有名な話で多くの方がご存知だと思います。
ですが、実はそのオオカミにも祖先が存在していました。
犬と猫の共通の祖先??
オオカミになる前は『ミアキス』という動物だったと言われています。
このミアキスは今のオオカミや犬とは違い、細長い胴体や、長いシッポなどからイタチに似た姿をしていたそうです。
ミアキスの歴史は約6,500万年~4,800万年前に生息していた肉食の動物で、主に鳥類や爬虫類を捕食し、地上ではなく木の上で生活をしていたそうです。
森から草原へ
その後、ミアキスは森に残るものと森林から草原へ進出するものに分かれます。
森に残ったミアキスは、身を隠せる場所の多い森林で単独行動を行い、高い所から落ちても受け身をとってケガをしない能力を身に着けます。また、体を小さくして森に隠れながら獲物を一気にしとめる『瞬発力』も備えました。その子たちは今の猫の祖先と言われています。
また、のちの犬の祖先にあたる草原に進出したミアキスは、見通しの良い広い平原の中で、獲物を捕りやすいよう、走るのに適した脚を持ち、自分たちでグループを作り、共同で獲物を追い詰める狩りをするようになります。
それと共にグループの中での主従関係も持つようになります。
ちなみに、草原に進出したミアキスで犬のように上手く適応できずに森に戻り雑食性に活路を見出しクマ科やイタチ科のように小型の肉食獣へと進化していきます。
クマ科の中にはのちに海へと進出するアザラシ科やアシカ科、イタチ科ではカワウソやラッコも仲間だとされています。
このように犬・猫の共通の祖先とされるミアキスは食肉目というグループを作り、様々な動物を生み出すきっかけとなる動物でした。
人との出会い
生活の拠点が森と草原に分かれた犬と猫は数千万年後に私たちに出会います。
犬との出会いは約3万年前のアラビアとされ、狩猟や防衛のためにオオカミが飼われたのが始まりとなり、人の手で様々な種類が生まれて今の犬になります。
猫は『リビアヤマネコ』が全ての飼い猫の祖先とされており、今から約4000~8000年前のエジプトで倉庫などでの害獣を退治するために飼われていたようです。
今では見た目も性格も全く違う犬と猫が大元のルーツは同じ動物で、住む場所も違うアシカやクマも仲間なんて驚きですよね。
長い年月を人と暮らし、ともに行動することでペットとして成立しています。
現在の犬や猫たちの習性も野生だった頃の名残もたくさん見られます。
愛犬・愛猫の由来を知ることで、愛着がわいてくるのではないでしょうか??