犬の睡眠について
愛犬の寝ている姿は可愛いですよね!
犬によって、飼い主さんが場所を離れたり、少しの物音ですぐに目を覚ましてしまう子、外出先から帰ってきても気付かず寝ている子、さまざまいますね。
犬も人間と同じく、睡眠はとても大切です。睡眠を取ることで、疲れの回復はもちろん、成長や新陳代謝が促され、脳が休まり、自律神経の働きも整えられ、ストレスから回復したりストレス耐性が向上したりといった効果もあります。
睡眠が肥満の防止や肌質の改善、記憶の定着などにも関与しています。
そこで睡眠についてご紹介します。
犬はどれくらいの睡眠時間が必要?
犬は昼も夜もよく寝ますね。
成犬の睡眠時間は平均12~14時間。
仔犬の睡眠時間は平均18~20時間。
老犬の睡眠時間は平均18~19時間。
といわれており、1日の半分以上が睡眠にあてられていることになります。
仔犬は成長のためにもたくさん栄養をとって、たっぷり寝る必要があるので、睡眠時間は長めです。
成犬になると少し短くなり、老犬になると疲労回復に時間がかかるので、再び睡眠時間が長くなる傾向にあります。
しかし、長すぎる睡眠または昼夜問わずあまり眠れていないようであれば、注意が必要です。
通常の睡眠時間が長いので気づきにくいかもしれませんが、もしも愛犬の睡眠時間が急に長くなったと感じたら要注意です。
風邪をひいているときなど、調子が悪いときは人間も睡眠をとるように心がけますよね。犬も同じで、関節に痛みがあったりすると、睡眠でその不調をどうにかしようとします。
病気の兆候の可能性もありますので、異変を感じたら一度かかりつけの動物病を受診してみましょう。
皆さんの愛犬はしっかり眠れていましたか?
留守番時間や留守番の有無によっても違いがありますが、ぜひ一度愛犬の寝ている様子を観察してみてください!
犬にとっての快適な睡眠環境
愛犬にとって快適な睡眠環境が整っているのか。気になりますよね!
①いつも同じ場所で寝ている。
②静かな場所で寝ている。
③空調や寝床が整っている。
④必要な運動をしている。
この4つは当てはまっていましたか?
当てはまっていれば愛犬にとって快適な睡眠が取れているでしょう!
では1つずつ詳しく説明していきます。
① いつも同じ場所で寝ている
犬は気持ちを落ち着けるような自分だけの安心出来るスペースがあると落ち着きます。
寝場所が変わると不安を感じてストレスを与えてしまいます。
しかし、夜は一緒にベッドで寝ているという飼い主さんもいらっしゃると思います。その場合でも、昼間に寝る時用に、愛犬が落ち着ける場所を用意してあげましょう。
② 静かな場所で寝ている
寝る場所はとても重要になってきます。
上記にもありますが犬は1日の半分以上が睡眠時間です。なので、薄暗くて狭くなるべく静かで落ち着ける場所が理想的です。
しかし、家族から孤立してしまうような環境でも、犬は不安になってしまいます。家族の気配が感じられる場所に、専用の寝床を設置してあげるのが理想です。
③ 空調や寝床が整っている
犬にとっての適温は18~22℃、湿度は40~60%とされています。夏は特に熱中症になりやすいのでエアコンで適切な温度を保ちましょう。
また寝床は、ベッドなど、季節ごとに快適な素材に変えてあげるのがおすすめです。
例えば夏は通気性の良い素材、冬は毛布などの保温性の高いものなどを使ってみましょう。ひんやりマットや暖房器具など、温度を調できるものを取り入れるのも良いかもしれません。
④ 必要な運動を行う
愛犬の睡眠を良くするためには、適度な運動を行いましょう。
犬種によって運動量は異なりますが、まったく運動が必要ない犬というのはいません。小型犬であっても、1回30分程度の散歩は必要です。
運動することで、睡眠の質の向上につながります。愛犬の年齢や健康状態に合わせて、散歩をしたり、おもちゃで遊んであげたりするなど運動を行いましょう。
寝床にふさわしくない場所
逆に寝床にふさわしくない場所もお教えします。
・廊下や玄関
・テレビのすぐ横
・ドアのそば
・窓際
・エアコンの風が直接あたる場所
廊下や玄関は、ほとんど人の通りもなく飼い主さんの気配を感じることができません。愛犬は孤独からストレスを感じてしまうので不向きと言えるでしょう。
また、テレビのそばやドアの近くでは、人の出入りや音がうるさすぎて深い睡眠の妨げになってしまいます。
窓際の場合、特に西日が差し込む場所は、夏場は温度が高くなりやすく、熱中症のリスクが高くなってしまいます。
エアコンの風が直接あたる場所は、愛犬の体を冷やし過ぎてしまうので注意です。
まとめ
~良い睡眠を取るには~
・落ち着くスペースを作ってあげる
・犬に質の良い睡眠をとらせることは、疲労回復以外にも多くの効果がある
・質の高い睡眠のためには、快適な寝床の環境が大切である
・犬は薄暗くて狭い場所が落ち着ける
・寝床は外的刺激が少なく、飼い主様の気配が感じられる場所が良い
・程よい運動
愛犬の睡眠と、快適に睡眠が取れる環境作りについてご紹介しました。
「うちの子いつも起きているみたいだけど…」
「しっかり眠れているかな?」と思ったら、ぜひ眠っている時の様子やベッドを確認してみましょう。
愛犬がしっかり休んで元気に過ごせるように、ぜひ参考にしてみてください。