犬・猫の涙やけについて
涙やけとは?
涙やけとは目の周りが涙で濡れている状態が続き、被毛が赤褐色に変化することを言います。ではなぜ赤褐色に変色してしまうのでしょうか?
実は涙の成分はほとんど「水」でできています。つまり、涙自体に色を変色させる成分や機能があるわけではありません。
ではなぜ涙の出やすい子は涙やけになってしまうのでしょうか?
【涙の流れ】
主涙腺で分泌→眼→涙管から排出→鼻涙管を通って喉へ
涙が過剰に分泌されたり、分泌~排出の流れがどこかで詰まったりすると、鼻に流れていくはずの涙が眼から溢れてしましいます。その結果、涙やけにつながります。
涙やけになる原因
涙やけになる主な原因は大きく分けて2つあります。
紫外線による涙やけ
よく晴れた日はお散歩日和ですよね♪
ただそんな気持ちよくさせてくれる太陽の光に含まれる「紫外線」が被毛を変色させる原因と言われています。
雑菌や細菌による涙やけ
涙が流れ、湿った目周辺の被毛は雑菌や細菌が好む環境です。どんどん増殖し、この雑菌や細菌か被毛を変色させる原因とも言われています。
雑菌や細菌によって起こる被毛の変色は涙やけだけではありません。「口周り」「足先」「肛門・陰部周辺」にも起こりやすいです。
こう言った被毛の変色が出てきた場合は愛犬が自分で体を舐めたりしていないか確認してみて下さい。
舐める癖がつくとその舐めた部分が炎症を起こす事もありますので気をつけて見てあげましょう!
涙が出やすい子の主な原因
先天的な要因
外的な刺激(ホコリやアレルゲンなど)から目を守るため「涙腺」という所で涙が作られ、正常な状態だと外に涙が溢れ出る前に余分なものは「鼻涙管」などを通って鼻に抜けていきます。
しかし以下のような生まれつきの先天的要因で涙が外へと溢れ出てしまいます。
・涙の作られる量が多い
・鼻涙管などの「菅」が細すぎたり、途中で詰まりやすい
・ホコリなどに敏感
・アレルギーなどを持っている
これらの要因で涙の分泌量が過剰になったり、正常な涙の排出が出来ないことで外に溢れ出てしまいます。
後天的な要因
後天的というのは生まれつき持っている体質ではなくて、日々の生活習慣が関係している場合です。特によく言われる要因は「フード」が関係していると言われます。
ドッグフードには「添加物」が多く含まれているフードも多くあります。この添加物が体内に蓄積すると皮膚トラブルを起こしたり、涙の通りである鼻涙管を詰まらせて涙やけの原因となります。そのためフードの見直しが涙やけの改善に繋がるということです!
おやつにも添加物はよく入っていることがあるので注意してあげましょう!
涙やけの対策と改善
マッサージ
刺激によって新陳代謝が活発になり、新しい綺麗な体毛が生えてくる可能性が高いのもマッサージの利点でもあり、スキンシップの一環として行なえると犬への負担も少ないですが、マッサージはあくまでも涙の分泌量を抑え、新たな涙やけの発生を防ぐための対策の一つです。
体毛を綺麗にするためには新しい体毛が生えるのを待つか、短くカットして目立たなくさせる方法もあります。
涙やけを改善するには涙の正常化が必要です。
今までの原因から考えれば涙の量を減らし被毛が乾燥した清潔な状態になれば涙やけにならないと言うことです!
まずは、動物病院で診てもらうようにしてください。獣医師に相談しながらご自宅でできるケアも行い、改善していきましょう♪
◎最後に
これらを踏まえて涙やけがある子はフード・おやつを見直す、目周りを常に清潔に保つ(乾燥させる)ようにする事で涙やけの改善に繋がりますよ♪
また、眼の周りの涙をこまめにふき取ることが涙やけの予防になります。眼球を傷付けないように、コットンなどで優しくふき取りましょう。
毛が固まっている場合は、コットンなどで毛を優しく濡らし、目の細いコームでといてあげると取れやすくなります。